2012年7月26日木曜日

Yammer活用事例 〜Vodacomの例〜

皆さん、こんばんは。勝又です。

今日はVodacomの活用事例を要約してお届けします。Vodacomはブランドの再定義にYammerを活用しました。それは、従業員の参画が得られたことで、ブランドに対するエンゲージメントが高まり、ブランドを体現するという日常の仕事の品質も向上させることができたのだと思います。

組織視点で必要になるイノベーションや変革に、社員の参画は欠かせません。ぜひ、参考にしてみてください。

(記事要約:@katsumata114


Yammerは素晴らしいツールだ。
Vodacomは"YamJams"で大きな成功をおさめた。毎月やりたいね。
Pieter Uys - CEO, Vodacom


ブランドの定義:赤いブランドイメージへ

Vodacomはインフォーマルな情報共有のためにYammerを2010年に導入した。2011年にコーポレートブランドの再定義にYammerを活用できるのではないかという仮説のもと、新しいCIを検討するためのプラットフォームとして使用したのである。

CEOからのポスト

VodacomのYammerネットワークは2010年11月1日にローンチした。最初の1ヶ月で約9000人の従業員のうち6087人が参加した。VodacomのインターナルコミュニケーショングループはYammerを本格展開し、従業員が相互に関わり、最新情報を入手し、製品イノベーションのインサイト、ビジネスポリシーを得られる場所となった。本格スタート1ヶ月目に、CEO Pieter UysはYammerにポストし、インターナルコミュニケーションを活性化させるためにYammerの積極活用を推奨した。このメッセージは後に最もリプライを獲得した。93リプライ、105ライクである。このように重役のポストがYammer活性化のための最大の要因となり、従業員が有効活用するための環境が整ったのだ。

【結果と成果】
コラボレーションから生まれたブランドの刷新

2011年4月のブランド刷新の前は、Vodacomは緑と青がブランドカラーだった。自然なことではあるが、経営層が明るい赤のブランドカラーを発表した時には、Vodacomの社員がその考案に大きく関わっていたことは言うまでもなかった。このことはインターナルコミュニケーショングループは従業員にとって有意義な機会だと捉えていたし、Yammer上でリブランディングのための"Vodacom Voice"というキャンペーンを行ったのだ。ハッシュタグを使って議論を進める契機を提供し、議論させ、結果は実り多いものだった。従業員はエンゲージし、重要な論点を提起し、関心を示し、興奮を共有した。インターナルコミュニケーションチームはトップダウンのコミュニケーションを避け、コラボレーション効果を生み出すよう議論の場を提供したのだ。新しいVodacomは新しいロゴやスローガンということを意味するだけでなく、今でも継続的に従業員によって議論され作り上げられているものなのだ。

魅力的なコーポレートコミュニケーション

Vodacom Voiceは会社にとってコミュニケーションを誘発し、活性化させるドライバーになった。平均的にVodacom Voiceの1投稿に対して10リプライがある。インターナルコミュニケーショングループだけでなく、従業員同士がリアルタイムでフィードバックを行い、エンゲージメントを誘因しているのだ。

Yammerの鍵となる差異化ポイントはリアルタイムフィードバックです。私たちはこれまでこんなにも莫大なフィードバックを従業員から得ることができずにいました。基本的に、Yammerは全てのことをシンプルに速くしてくれます。
Neo Tlak - Internal Communication, Vodacom

"YAMJAMS"でのコラボレーション

Vodacomでは会社全体のイベントが開催される際、YAMJAMSがいつもの慣習となっている。最初に赤のブランドカラーを本格展開を行う際に、YamJamがはじめてインターナルコミュニケーショングループによって開催された。これによりVodacomの従業員は質問をし、フィードバックをもらい、新しい会社のブランドの見栄えに関する考えをシェアできるプラットフォームを手にしたのだ。2回目のYamJamはHRについて開催されたものだった。人事のメンバーはYammerを使うことによって、リアルタイムにHRのポリシーに対するフィードバックやアイディアを得ることができた。

Yammerのもっと気楽な使い方として、インターナルコミュニケーショングループは、従業員にVodacomのキャンパスの新しい名前を募集したりした。参加者は新しい名前とその理由を明示するよう指導された。このように、従業員は自分たちの声を聞いてもらえる場所を作ることができた。しかも、楽しみながら。

結合され、自立的に運営される会社

Vodacomのコアなビジネス目的はひとつのブランド下にあったアフリカの運営会社を統合することだった。地理的、文化的な壁を越えるためのコラボレーションに役立つYammerのようなプラットフォームがVodacomとの統合に必要だったし、それは、重要なことだった。今は、南アフリカ、タンザニア、モザンビーク、レソトのVodacomは互いのアイディアやリアルタイムフィードバックを共有できる統合されたコミュニティとしてフォーラムを開いている。